昔から薬食同源と言われていますが、「食事は命を作り、正しい食事をしていれば病は自然と治癒し、誤った食事をしていると病にかかる」と考えられていることに由来します。

昨今では病気になると医薬品で治療するという考え方が当然のようにありますが、本来は食べ物の性味を考え、症状に合わせて選び食事に取り入れる食養生をすることで治療や予防をしてきました。

また、生きていくには食事は不可欠ですので、一度「正しい食事」について考えていただきたいです。

食事の基本八則

暖食(だんしょく)暖かい食事をして、冷たい飲食物を控える。
➡冷えは万病の元と言われています。冷たい物が体内に入ると気血の流れが悪くなります。体温が36.00度以下の低体温の原因にもなり、免疫力の低下、疲労感、婦人疾患などになりやすくなります。

淡食(たんしょく)塩分を控え、濃い味つけ・肥甘厚味(ひかんこうみ)を避ける。
➡塩分を摂りすぎると腎機能に悪影響を与え、血圧の上昇、ホルモンの乱れなどが生じやすくなります。

慢食(まんしょく)時間をかけてよく噛み、ゆっくり食べる
➡よく噛むことで唾液に含まれる消化酵素が分泌され、飲食物の消化と吸収が高まります。早食いの方は胃腸内に未消化のものが長く滞留するため便秘や肌荒れ、または水分吸収が上手くできずに軟便・下痢などになりやすいといわれています。

暢食(ちょうしょく):楽しく気持ち良く食事をする。イライラしたりケンカしながら食事をしない。
➡イライラしながら食事をすると肝の働きが悪くなり脾胃の働きが低下します。消化不良の原因となり胃痛や胸やけなどが出やすくなります。悩み事や考え事も脾胃の働きを低下させ、食欲不振、食事がおいしく感じないなどが起きやすくなります。

少食(しょうしょく):腹八分目で食べ過ぎない。
➡食べ過ぎは消化不良やカロリー過多となり、便秘や肥満・胃痛・胸やけなどが出やすくなります。

潔食(けっしょく)旬のもの、新鮮で良質な食材を選ぶ。
➡旬の食材には身体のバランスを整える働きを持つものが多くあります。
例えば
夏にできるスイカには身体を冷やす作用があり、トマトやキュウリにも同様の作用が見られます。
冬にできる長ネギには身体を温める作用があり、大根には消化を助ける作用もあります。

雑食(ざっしょく)偏らずにバランスよく色々な食材を食べる。
➡テレビなどで取り上げられてカラダに良いからとそればっかしにならないように、食事全体のバランスが大事です。肉だけや野菜だけなどは避けて好き嫌いなく食べましょう。

専食(せんしょく):テレビや新聞・スマホは控えて、食事に集中する。
➡何かをしながら食べると噛む回数も減り、消化器官へ血液も巡りにくくなります。料理を味わいながらの食事を心がけましょう。

 

食事を見直すことは生活習慣を見直すことにもなりますので、身体の不調やお悩みがある方は「正しい食事」をお試しください。