妊娠は農作業に似ている?

妊活相談の際にする話ですが、妊娠を農作物の育成に例えて説明します。

良い農作物を作るには、良質な農地と良質な栄養、健康な種子が必要ですよね。

  • 農地は耕して程よい柔らかさと深さと適切な水と水はけの良さが必要です。
    同様に子宮の内膜の厚さや十分な血流が必要になります。
  • 農作物への栄養は過剰に与えると病気になったり根腐れを起こすこともあります。逆に不足すると十分に生育することが難しくなります。昨今の農法では敢えて最低限の栄養しかを与えず過酷環境下で育てると強い株に育つ方法もあります。
    人体には生存本能が備わっており、貧困な国や地域のような過酷な環境ほど子孫が増えやすいという考え方もあるようです。豊かなになった最近の状況と不妊症の増加を考えるとあながち否定出来ないかもしれませんね。

    この栄養素は妊娠に必要なホルモンの分泌を正常化しミネラルなどを適切に補うことと同義と考えられます。過剰でも良くないし不足してもよろしくない。普段から暴飲暴食を控えバランスの良い食事を心がけましょう。
  • 農家では種まきの前に種の選別をするのですが、健康な種子を植えないと健康な作物は育ちません。
    種子は妊活で言うところの受精卵(卵胞)に当たります。健康な種子を作るには健康な雄株と雌株や健康な親株が必須です。

現在ほど裕福でなかった時代には子沢山な家庭が多くありました。また野菜などの栄養価も現在よりも豊富でした。原因は一つではなく多くの要因が折り重なり、妊娠しにくい方が増えてしまっているのでしょう。
個人的な考えですが、インスタントやコンビニ食、お菓子、外食を日常的に多く食べたり利用している方に体調不良を訴える方が多いと感じます。
TV番組やSNSで美味しいというだけの不健康そうものも持ち上げられたり、ダイエット至上主義のような風潮、一度健康美について考え直す必要があるのではないかと思う今日このごろです。

100%正しい事カラダに良いことだけをして生活するのは不可能です。しかし、カラダに悪いことを避けることは比較的難しくないものです。

  1. 冷たいものをひかえる。(体温36.5度以下の物、触って冷たいと感じるものは冷たいものとかんがえます。
  2. 甘いものを摂りすぎない。(糖分を過剰に接種するとインスリンなどホルモン分泌に手を取られ、ホルモンの乱れの原因になると言われています。)
  3. 味の濃いものを控える。(塩分過多はミネラルバランスの乱れ、血流の悪化の原因となります。
  4. 脂っこいものを控える。(脂肪の過剰は血液の汚れの原因となり、子宮の血流悪化などを引き起こし子宮筋腫やチョコレート嚢胞や腫瘍などの原因となることがあります。
  5. 5つの白いものを控える。小麦粉(グルテン・GI値の高いもの)、精製糖(グラニュー糖)、精製塩(食卓塩のような塩化ナトリウムが多い塩)、牛乳(日本人は乳糖不耐性の方が多い。一説には成人に牛乳は必要ないともいわれています。)、白米(糖質が多いので食べすぎない。玄米が理想)
  6. お酒の飲み過ぎは控える。(アルコールは精子や卵子にダメージを与える。)

また、最近の婦人科や不妊治療では基礎体温を記録する必要はないと指導されるようですが、性に関しては基礎体温の記録は重要であると考えます。基礎体温の見方は次回掲載いたします。


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